第1回 ホームステイプログラム in ニュージーランド

目的:

3月11日の東日本大震災で被災した子ども達を対象にした自立支援と、次の時代に
渡り復興を担っていくリーダーの育成。
・メンタルケア(精神的な安らぎを提供)
・異文化とのふれあいにより国際感覚の醸成
・日本を伝え世界とつなぐ民間大使の育成

参加者:

・宮城県19名(高校生10名、中学生9名)
・岩手県1名(高校生1名)
・福島県10名(高校生6名、中学生2名、その他2名)

渡航先:

ニュージーランド、オークランド

留学先:

マウントアルバート グラマースクール
ダイオセサン スクール フォー ガールズ
リンフィールド カレッジ

内容:

1、留学(ESOL、学校の用意したバディーと登下校及び授業や学校行事に参加)
2、社会見学
3、ファーム体験
4、ボランティア活動
5、文化交流(マオリ)
6、ラグビー見学

子ども達のレポート(抜粋)

宮城県石巻市 Aさん
行く前も周りの人達がまだ大変な状況の中で、自分だけ行っていいのかすごく迷いました。行ってからもすごく幸せな時間が多かったので地元のことを考えると、すごく贅沢をしているんだなと複雑な気持ちにもなりました。だけど、今回ホームステイを通してもらった力や幸せはこれからの自分の生きていく上ですごく大きな力になると思っています。このホームステイプログラムは私たちの知らない人が、私たちのためにチャリティーなどを行って考えてくださいました。私は自分の夢をこの震災であきらめていたんですけど、この力を使って自分の夢をかなえて、そこでやっと、「ありがとう」という伝えきれない気持ちを皆さんに届けることができるのかなと思っています。

宮城県石巻市 Yさん
ホームステイ先で明るく挨拶しようと思っていたのですが「地震のこと聞いたよ、辛かったよね。でも味方だからね。」って言われて、すごい涙が出てきてしまいました。国は違うけどすごい優しく受け入れてくれて、すごく不安だったけど毎日が楽しくて、逆に朝別れるのがとてもつらかったし、もっと居たいなって思いました。今回は英語があまりしゃべれなかったから次行ったときは英語で話して、今度は日本語が教えられるぐらいになってもう1回行きたいです。

宮城県石巻市 Aさん
今回このプログラムに参加させて頂いて、元気とか勇気とかいろんなものをもらったので次は私達がそういう気持ちを与えられたらなと思っています。だからこの経験を友達に話していきたいと思います。

宮城県仙台市 Sくん
参加するまで私には夢がありませんでした。
それはすごくむなしくつまらないものでした。
しかし今回たくさんのことを経験して、「外国に関する仕事に就く」という大きな夢ができました。私は震災で「ふるさと」という大きなものを失いましたが、このホームステイの経験は、人生の大きな力となりました。この機会を与えて下さったたくさんの方々に感謝を忘れず、生きて活きて生きていきます。ありがとうございました。

福島県いわき市 Sさん
最後に行ったハイキングで見た海と牧草地の大自然の美しい景色が目に焼き付いています。あの景色を見たとき、自分が生きていてよかったと心から感謝しました。現地で、サンキューベリーマッチしか言えない自分がもどかしく、英語をもっと勉強して、いつか絶対にニュージーランドであの時伝えきれなかった想いを伝えようと思いました。